前回、紹介した軒天塗装(新設)で使用されていたケイカル板で
塗り板を作成し付着性のテストを行いました。
使用した塗料は防カビ・防藻性を有するシーラーレスの水性塗料です。
塗装工程は右側はシーラー→上塗り2回塗り
左側はシーラーを塗装せず上塗り2回塗り
現場で付着性を簡易的に見る場合はカッターで碁盤目を何マスか作り
その上にテープを貼って剥がし、どれだけ塗膜が剥がれるかを
確認します。これを碁盤目試験法・クロスカット法と言います。
ケイカル板の場合、マスキングテープを貼って剥がしただけでも容易に塗膜が
剥がれる場合がありますので、今回はテープを貼って剥がすだけの
簡単な方法で付着性を見てみました。
それと全然付着性とは関係ないんですが、
DIYの参考になればとおもいローラーのミミを作って見ました↓
ローラーで塗装した際に、このような筋を
残したままにすると見た目が悪くなります。
筋・塗り残し・ローラーの目を気にしなが転がすと綺麗に仕上がります。
上の画像のような筋を「ミミ」と呼んだりします。
現在、外壁塗り替え工事をさせて頂いてる現場の画像ですが
外壁の塗り替えの場合、軒天にマスキングテープを貼りますが
剥がす時は、そ~~~と剥がします。今回はテストなので、
そっと剥がしてみます。この辺の力加減は人それぞれ違うので
なんとも伝わりませんよね。。。
右側(シーラー有り)
こんな感じでマスキングテープを貼りました。
私の予想では緑のマスキングテープぐらいから塗膜が
剥がれてくるだろうと思っていました。
右側 テスト後
ガムテープを貼った箇所だけ多少剥がれました。
左側(シーラー無し) テスト後
シーラーを塗装していない左側は紫のマスキングテープ辺りから
剥がれてくるだろうと予想していましたが、剥がれたのはガムテープを
貼った箇所だけでした。
テスト後
う~~~ん この結果どうなんでしょう?
この結果に納得できないので、もう一度貼って、
一日置いてから剥がす事にしました。
今度はもうちょっと力を入れて剥がして見ましたが、
結果、右側も左側もガムテープを貼った箇所は剥がれましたが
マスキングテープの箇所は剥がれず・・・・・
もう一度、粗面用のマスキングテープを貼って、
力任せに剥がしましたが剥がれませんでした。
テスト結果後感じた事は
今回、使用したケイカル板は他社のケイカル板より
素地が綺麗で脆弱していない為、付着性が良いのか?
使用した水性塗料がシーラーレスだから付着性が良いのか?
現在、同じぐらいの付着性でも、5年・10年後も同じ付着性なのか?
う~~ん・・・・ちょっと考えさせられる結果になってしまいました。
ただ、今回の結果を見てケイカル板にはシーラーレスの塗料を塗装すれば
シーラーを塗らなくても大丈夫!と言う事は無く
ケイカル板の種類・塗料の種類よって結果は異なると思います。
個人的には塗り替え工事の際に軒天の塗膜が剥がれやすい状態だと
色々と手間がかかってしまうので新設の場合は無難に
シーラーを入れた方が良いだろうと思っています。
コメント
コメント一覧 (2)
ひとつご質問なのですが軒天ケイカルの塗装につきまして。前回の塗装が剥離している箇所などをケレンしていく際に、範囲をどこまで落とせば良いのかと見極めができずにいます。もともとケイカルの状態は良くない箇所は張替えをしようかとおもうのですが一階部分などは塗装の剥離が一部あるのですがその範囲だけ削ればよいのか!?迷っています。チョーキングしている箇所を高圧洗浄すれば落ちるのですが剥離している箇所をはがし続けるのはなかなか困難だと思いまして。あと素人でも割合塗りよいケイカルの下塗りなどあれば教えていただければ幸いです。
現在、足場を設置し外壁を塗装中との事ですが
安全第一・塗料の飛散等に気をつけて頑張ってください。(^^)
ケイカル板の塗膜が剥がれているようですが、
どこまでケレンすれば良いかは、現場を見ていないので
何とも言えませんが、できる限りケレンした方が良いかと思います。
理想は付着性の悪い塗膜は、すべて除去した方が良いとは思いますが
現実的ではない場合もありますので、この辺難しいですね。
お体に気をつけて塗り替え頑張ってください。(^^)