7ヶ月後
2010年4月に雨樋へ3種類の低汚染型塗料を塗り、
どのくらい雨筋が付くか実験していましたが、
東日本大震災で雨樋が隣に家へ落ち4日ほど浸かったため、
実験中止しました。雨樋お疲れ様でした
(この画像は7ヶ月後の画像です)

震災後、実験してみたい塗料もあったので、2011年10月(4本目)と
今年の1月(5本目)に低汚染型塗料の実験を開始しました。
10月の時に試しにサイディングボードにも塗ってみましたが
全然「差」が現れず・・・・

塩ビ管とサイディングボード
この画像は2011年12月28日撮ったので、実験開始から約2ヶ月経過しています。
この画像では「差」は分かりませんが、実物を間近で見ると「こりゃ~ダメかも」と
思った塗料(塗膜)もありました。それが期待していた塗料だっただけに
ショックでしたが、やっぱりこの塗料は低汚染性に優れているかも?と
一人で一喜一憂していました。

経過
これは4月に撮ったので、約6ヶ月経過しています。
向かって左側は雨筋が目立ちませんが、隣はくっきり雨筋が付いて
しまったので、雨筋が付きやすい箇所には使えない塗料だなと感じました。
(現在はもっと濃くなっています)

差
先月撮った画像です。2011年10月に開始した塩ビパイプには
しっかり差が現れていますが、サイディングボードは依然、差は現れず(苦笑)
塗料のカタログに「低汚染・超低汚染」と謳っている塗料を使用すれば、
ローラばりにO~K~とはいかないようです。

で、今回はどんな感じで作成したか紹介したいと思います。

実験は曽根塗装店さんの影響で行うようになり、初めて作成する時も
色々とアドバイスを頂きました。

曽根塗装店さんのHP→曽根塗装店
           ブログ→曽根塗装店ドットオルグ

脱脂中
まずは、塩ビパイプをラッカーシンナーで脱脂。
(脱脂=表面の油分を除去する事です)
塩ビパイプに書かれていた黒い文字が消えている所は脱脂後

足付け前後
脱脂後、塗料の食い付きを良くする為にペーパーなどで
足付けを行います。普通の耐水ペーパーでも良かったんですが、
手元にこれがあったのでスポンジタイプのペーパーを使用しました。

密着バインダー
足付けで出たカスを取って密着バインダーを塗装しました。
これは強溶剤なので臭いはきつく粘度が低くジャバジャバしています。

密着バインダー塗装後
密着バインダー塗装後、マスキングテープを18cm間隔で貼りました。
前回、かぶり(隠ぺい力)が悪い塗料もあったので、
今回は下塗り→上塗り2回塗りで仕上げる事にしました。

下塗り1回目
下塗りに使用する塗料をリフノンかアレスポリマーレジンか
迷いましたが、今後、あまり使用する事もないし塗料の価格も
アレスポリマーレジン<リフノンなのでアレスポリマーレジンで
下塗りしましたが念のため、もう1回下塗りしました。

下塗り2回目
これでOKでしょ~ これで透けたら・・・・私の「腕」と言うことで(笑)
アレスポリマーレジンの塗装間隔は23℃で4時間以上7日以内となっていますが
この時期(1月)外でこの作業を行うと翌日に上塗りは難しいと思うので、
室内でエアコンを全開にし20℃ぐらいまで上げて作業を行いました。

カートリッジ(内容器)
上塗り塗料は、新しいカートリッジ(内容器)へ入れて使用します。
マスキングテープに塗料名を書かないと、どれがどれだか判らなくなりますが、
ペンキ屋をやっていると臭いで「これはあのメーカーの〇〇だ」と
分かるようにもなります。臭いで塗料が分るなんてなんか職人っぽいでしょ(^^)

ローラー 4インチ(13㎜)
4本目を作成した時に使用したローラー銀虎4インチ(13㎜)です。
5本目はマクロエース4インチ(13㎜)を使用してみました。
ちなみに、ローラー1本400~500円するので、一回の実験で
最低でも4,000~5,000円程度かかってしまいます。

上塗り
密着バインダー→下塗り2回塗り→上塗り2回塗りで
合計5回塗りました。塗り肌は、がっちりローラーマークが出ています。

上塗り2回塗り完了
塗装間隔を厳守し、上塗り2回塗って完了!
今回は弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料4種類
水性アクリルシリコン樹脂塗料4種類の計8種類の塗料を使用しました。

弱溶剤
弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料
下塗りに艶が食われているような気がします。

水性
水性アクリルシリコン樹脂塗料
上の弱溶剤と比べると艶が鈍いと思います。


今回はこんな感じで作成してみました。
また実験してみたい塗料が出てくれば作成したいと思いますが、
次は、シリコンではなく、フッ素塗料・光触媒塗料・無機塗料などを
実験してみようかなと考えていますが、ネタ集まるかなぁ~