2月1日の作業内容の現場で、枠(木部)の塗り替え工事をさせて頂きました。
施工前
枠は、集成材で※OSCLで仕上げられていました。
※OSCLとはOS=オイルステイン CL=クリアーラッカー塗りの略号です。
OS=オイルステインと言っても、染料系着色剤・顔料系着色剤とあり
その中でも、油性ステイン・水性ステイン・アルコールステインと分かれています。
CL=クリヤーラッカーは、溶剤なため、臭いがきつくリフォーム現場には
不向きかなと思うので、当店では1液形油変性ウレタン樹脂塗料や
1液形水性ウレタン樹脂塗料を使用しています。ウレタンだと略号はUCかな。
OSCLは、こんな感じで木目を生かした塗装と言えば分りやすいですかね。
塗りつぶしで塗装すると木目がなくなってしまい勿体ないような気もするんですが、
施主様が「既存の色は濃すぎるから、もうちょっと明るい色で」との事なので、
17-50Lと言う色で仕上げます。
枠はコーナービットで装飾加工されていて、一手間かけてるなぁ~と
感じましたが、今回、塗りつぶしで仕上げるため、この角は透けやすく
気をつけながら塗装を行いました。
使用した塗料は、株式会社トウペのトア杜(水性2液形ウレタン樹脂塗料)で
7:1の比率で調合し3分間撹拌してから塗装を行いました。
今回は室内作業なので、俗に言うペンキ(合成樹脂調合ペイント/SOP)は
F☆☆☆(スリースター/F3)で使用制限があるため、
使用制限のないF☆☆☆☆(フォースター/F4)の塗料で塗装します。
ペンキすべてがF3ではなく、
日本ペイント Hi-CR エコスター
関西ペイント パワーホルス
大日本塗料 タイコーペイントフォースター
などF4のペンキ(合成樹脂調合ペイント)もあります。
これはSK化研の弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料
クリーンマイルドシリコンですが、一斗缶や4kg缶にF☆☆☆☆と
記載されていれば、室内で制限なく使用できる塗料となります。
クリーンマイルドシリコンのようにF4と記載されているペンキや
弱溶剤1液もしくは2液ウレタン樹脂塗料を使用すれば、良いんですが
やっぱり溶剤な為、臭いがあります。弱溶剤ですから「臭いがマイルドですよ」っと
言っても、それは強溶剤と比べればの話で、水性塗料と比べれば弱溶剤の方が
臭いはきついです。一般的に臭いは強溶剤<弱溶剤<水性と弱くなります。
でも、水性塗料は腐ると強烈な臭いを放ちますけどね(笑)
水性クリヤーを嫁に「これ水性塗料だから、臭わないでしょ」っと
嗅いでもらうと、「普通に臭うよ」と言われ、塗料に携わらない方は
種類関係なく、ペンキは臭うと感じるんでしょうね~
ユニオンペイントの湿気硬化型ウレタン樹脂塗料のEGジャストワンも
F☆☆☆☆で弱溶剤と比べる臭いはきついです。去年の話なんですが、
知り合いの方が、「自分で店舗の床をピカピカに塗りたいんだけど、
なにか良い塗料ないの」と聞かれ、湿気硬化型のウレタンフロアーMって
あるんだけど、臭いきついけど大丈夫っと言ったら、
「大丈夫じゃないかな~」と言うので、塗料を買ってからこの臭いには、
耐えられない。となると勿体ないので、うちに似たような塗料あるから、
とりあえず嗅んでみてと言ってEGジャストワンを嗅んでもらったら、
「結構きついね~」と。色々考えた末、1液形油変性ウレタン樹脂塗料(弱溶剤)で
床を塗ることになりました。
こんな感じで臭いの感じ方は、人それぞれなので、溶剤ウレタンに匹敵するような
水性ウレタン樹脂塗料を使用した方が良いのかなと個人的には思っています。
話は戻り、塗装前にペーパーで目荒らしを行います。(#180~240)
おそらく既存の塗膜はクリヤーラッカーなので、使用する塗料と
相性(密着)が良いか不安だったため、塗料屋さんにメーカーへ
問い合わせてもらい確認したところ目荒らしを行えばOKとのことでした。
塗装工事は会議室で起きてるんじゃない!現場でという話なので
施工前に塗料のサンプルを頂いたので、自分で付着テストを行った
結果も大丈夫でした。
(既存の塗膜がCLの場合、ある程度年数が経過していないと無理っぽいようです)
上塗り完了
艶有だと光沢がありすぎるので、半艶で仕上げました。
傷ついていた箇所を下塗りしてから、上塗り2~3回塗りました。
塗った感想は、さすが溶剤並みのレべリング性と感じました。
普通の水性塗料だと刷毛目が目立ちますからね~
このあと壁にクロスが貼られると、ガラッと変わるでしょうね~
クロス屋さんが階段を養生中でした。
階段だから快段かぁ~ 分かりやすい(笑)
これで2月1日の作業内容の現場は完了致しました。
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