1年後 阿部塗装店
低汚染型塗料の実験(5本目)を開始し、約1年経過しました。
時々、塩ビパイプを見ていますが、やはり汚れやすい塗膜は、
日に日に雨筋が濃くなっているようです。

1年後2
ワーストワンの塗料(塗膜)は、弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料ですが
右隣の水性1液形アクリルシリコン樹脂塗料より醜いです。
一概に弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料だから
汚れにくいということはないんだなと分かります。
(右隣の水性シリコンが優れている訳ではないです)
それと、私が期待していた水性塗料もダメっぽいです。。。。
この右側の塗膜も同じ水性塗料(シリコン)なのに、これだけ差が出ちゃいました。

3ヶ月後3
この3つは、どれも弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料で、
実験開始 3ヶ月後です。比率も希釈もメーカーの指定通り調合し塗っています。

塩ビパイプ4
これが5ヶ月後で、差が出始めています。

1年後5
これが約1年後です。
同じ弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料でも、これぐらい差があると
汚れやすい塗料は使えませんよね。ただ、この汚れやすい塗料は
隠ぺい力が一番良かったです。それと、「どこのメーカーの塗料を使っても
あまり変わらない」という方もいますが、自分が低汚染型塗料の実験で
使用した塗料は、臭いやレべリング性・隠ぺい力・防カビ・防藻性などに
違いがあったので、まったく同じ塗料は無いんだなぁ~と感じました。
(ただ、OEMでラベルだけ違う塗料はありますけどね)

1年後6
これは水性アクリルシリコン樹脂塗料で、約1年後です。
向かって右側の塗膜が低汚染性に優れていると感じました。
上のワーストワンの塗料と比べると、全然違います。
ちなみに、この3つ塗膜(塗料)の中で一番高価だった塗料は
左側で次に中央・右側の順で、この中では一番低価格だった塗料が
低汚染性に優れているという結果でした。


この実験を行う前は、水性塗料より弱溶剤(2液)の方が優れているんだろうと
勝手に思い込んでいましたが、水性塗料より劣る弱溶剤もあるということが
分かりました。それと、低汚染形塗料のカタログに⊿L値が記載されている場合が
ありますが、これもあまりあてにならないようで、-2と記載されている塗料でも
-6の塗料と同等、もしくはそれ以上汚れやすい塗料もありました。
この実験を行わなかったら、カタログを鵜呑みにしていたでしょうね。

以上、低汚染型塗料の実験報告でした。