今年も「あっ」という間に残り6ヶ月。
あと6ヶ月しか無いと思うと、ちょっと焦りますけど
まだ6ヶ月も有ると思っても焦っちゃう俺って、ネガティブすぎ?

今回は鼻隠し/破風の塗装工事を紹介したいと思います。

破風 剥がれ1
見積りに伺った時、破風の塗膜が所々 剥がれていたので
他の箇所も付着は悪いだろうと感じました。

破風 付着性テスト2
で、足場を設置後 剥がれている箇所にガムテープと
マスキングテープ(粗面)を貼り、簡単な付着性テストを行ってみました。

破風 付着性テスト 結果3
私の予想を裏切らない結果でした。
こうなっちゃうと、付着の悪い既存の塗膜の上に塗装しても
既存の塗膜が剥がれてくると、塗り替えした塗膜も一緒に剥がれてしまいます。

破風 剥がれ4
理想は付着の悪い塗膜を全部除去してから、塗装するがベストですが
この塗膜を完全に除去する手間を考えると、破風を交換するか
トタンを巻いた方が良い場合もあります。今回は塗り替え後
剥がれてしまうリスクを理解して頂き、塗装する事になりましたので、
高圧洗浄機で外壁を洗う際、破風も一緒に洗い これぐらい塗膜が剥がしました。
ただ、付着の悪い塗膜は、外から押される力には意外と耐える事があって
高圧洗浄機で圧力を15MPaぐらいにして、付着の悪い塗膜を
除去したと思っていても、ガムテープなどを貼ると容易に剥がれる事もあります。

破風 付着性テスト5
これが水洗い後にガムテープを貼り剥した結果です。
でも、塗り替え後にこのように引っ張られる力って
普通はかからない力なので、ここまで付着性テストを
することも無いのかなと思う時もあります。
(実際 築17年でガムテを貼って剥さなければ剥がれなった塗膜なので)

破風 下塗り6
あとは弱溶剤の下塗りを塗っても
不具合(リフティング)が起きない事を祈るのみです。(^^)
試しに弱溶剤1液形のシーラーを塗って見ましたが
リフティングしてきませんでした。でも、この部分はOKだとしても
他の所で、リフティングする可能性もなきにしもあらずなので、
無難に水性の下塗りをしたほうが良いのかなと、かなり悩みました。

破風と雨樋の間7
それと、軒樋の吊金具が錆びていて、この2.5cm程度のスペースでは
普通にケレンができないので、これを施主様に伝えると、「軒樋を外さなくてもいいから
できるだけやってよ」と言われたので、軒樋を外さないで塗装する事にしました。

破風 シーリング7
破風/鼻隠しの素材はトタンではなくサイディングボードなので、
目地にはシーリングが充填されているので、これを打ち替えますが↓

切り妻屋根8
屋根は切り妻なので、東面と西面は雨樋が無いので、
全部打ち替える事ができますが、北面と南面は軒樋があるため、
2.5cmの間隔では、すべて打ち替える事ができませんので、
出来る限り打ち替えすることにしました。

破風 目地9
既存のシーリングとバックアップ材を撤去してから、
シーリングがどれぐらい充填きるか確認しました。
破風のサイディングボードは段差があるため、
奥行きのある所は17㎜程度空いていましたが

破風 目地 10
奥行きがない所は、11㎜程度しか空いていないため

バックアップ材11
バックアップ材を薄く切って

破風 バックアップ材11
奥行きを9㎜程度空けました。
本当はボンドブレーカーを貼りたかったんですが、
目地の幅が狭かったので、断念しました。

破風 シーリング12
シーリング打ち替え後、やっぱり軒樋を撤去したいなぁ~と思い
板金屋さんにお願いして、一旦撤去してもらいました。
この画像は南面の軒樋を撤去しないで、シーリングを打ち替えした箇所で
やっぱり軒樋が邪魔で半分程度しか、打ち替えできませんでした。

シーリング13
軒樋を外さず、シーリングを打ち替えした所は
2度手間ですが、もう一度シーリングを撤去し充填しました。
これが撤去した時のシーリングで、奥行きの無い所でも
約7㎜程度、充填されていました。

破風 吊り金具13
あと、吊り金具はこんな感じに錆びていましたが
どこまでケレンしようか、これも悩みました。

破風 吊り金具 ケレン後14
理想はすべての錆を除去したいんですが、それは不可能なので
ある程度妥協して、ケレンを行いました。

鼻隠し 下塗り15
吊金具には、関西ペイントのスーパーザウルスを5%希釈で塗装しました。

破風 下塗り16
話は戻りますが、結局下塗りはリフティングが怖いので
外壁に使用していたアレス水性エポレジンで塗装しました。
(下塗りをする前に目荒らしを行っています)

鼻隠し 中塗り18
これは中塗り塗装中です。

鼻隠し 中塗り~上塗り19
かなり見にくいですが、上塗り塗装中です。
若干、上塗りの方が濃いです。この上塗り塗料は、
弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料で、雨筋が付きにくい塗料です。


破風 剥がれ20
水洗い後、塗膜が剥がれた所は↓

破風 仕上がり21
ぼやけていますが。。。。こんな感じに仕上がりました。

破風 付着性テスト前22
水洗い後、付着性テストを行った箇所も

破風 上塗り完了23
ここまで綺麗になりました。
あとは旧塗膜が剥がれてこない事を祈ります。


廃棄塗料
破風の塗装とは、まったく関係ない話ですが、
先日 午後から雨が降ってきたので、使用しなくなった塗料を整理したんですよ。
で、その翌日の夕方廃棄塗料を入れた一斗缶を見てみると、
なぜか・・・・・パンパンに膨らみ変形していました。(^_^;)

廃棄塗料
これはヤバいなぁ~と思い恐る恐る、蓋を取ってみると、
プシュ~~~ と音が鳴り耳をあててみると、プク・プク・ポコ・ポコ鳴っていました。
一斗缶にローラーのハンドルを突っ込んでみると、中は固まっているようなので
そのうち、静まると思うんだけどな・・・・・・・・ 爆発したら最悪だな (^_^;)