カテゴリ: 塗装工事


いまもホームページをWordpressに移行中なんですが、
意外と手間かかるんですねぇ~(>_<)

施工事例 1件 移行するのに3~4時間ぐらいかかってる・・・・
一応、スマホでも見やすくなるよう、考え作成してますが、
まぁ~上手くいきませんねぇ~(笑)

一応、2月末までには完全に移行して
このブログの記事(約300記事ぐらい)もホームページへ移行予定です。
なので、このブログのアドレスは無くなります。(たぶん)


で、前回の続きで、シーリング/コーキング撤去→充填などです

外壁塗装 シーリング撤去
シーリング/コーキングを撤去する前に
ハットジョイナー入ってますように  m(__)m
と祈りながらカッターを浅めに入れシーリング切り


シーリング/コーキング撤去
撤去してみると(シリコーンシーラントなども充填されてます(^_^;))


ハットジョイナー無し orz
ハットジョイナー無し。そして、やっぱり直貼りでした。
(施主様には直貼りのリスクはお話してます)
当店で直貼りで張られている窯業系サイディングボードを塗装し
不具合(膨れ)が起こった現場が1件だけあります。


 ◇ここから昔話になります◇  

その現場は約15年以上前になりますが、
新築時の塗膜(現場塗装した塗装)が膨れていて
高圧洗浄機で水洗いすると、膨れていた塗膜が壊れ
クレーター模様になってしまうので、
これを少しでも埋めて目立たなくしようと、
微弾性フィラーを少し厚めに塗装しました。

この仕様は当店と塗料販売店が打ち合わせして決めました。
上塗りは水性アクリル樹脂塗料を塗装。色は濃彩(濃い色/茶系)

いま、考えると恐ろしい仕様ですが、
この当時、直貼り窯業系サイディングボードに微弾性フィラーを塗装し
上塗りの色が濃彩だと不具合が起こる確率が上がるなんて
おそらく、塗料メーカーでも把握してなかったと思います。

ただ、当店が塗装する前に新築時の塗膜が膨れているのため
構造上の問題もあるので、何を塗装しても膨れたのかもしれませんが、
結果として、当店で塗装した塗膜は不具合を起こしてしまいました。


こういう不具合って、時間が立たないと分からないこと=未知の世界なので
いままでの実績や経験があったとしても
簡単に「工事の保証」とか「塗料の保証」って付けれるもんじゃないと
思うんですけどね。俺は。(塗料や塗装に長く携わると余計そう思います。ホント)
まして、ペンキ屋が塗料を製造・開発している訳でもないので。


ただ、どの現場もそうですが、

「塗料は半製品のため、
塗料メーカーも予測しないことが起こる場合があります。
万が一、当店が形成した塗膜に不具合が起きた場合は、
真摯に対応させて頂きます」 


不具合 起きたら、「知らない」とは言いませんので、ご安心を(笑)


実際、3年ほど前 不具合が2件起こってしまい、去年、塗り直しさせて頂きました。
(この不具合は当店が1年後に塗膜調査に伺い発見しました。
施工後、塗膜調査に伺わなかったら、分からない不具合でした)

この不具合は施工や構造上の問題ではなく、塗料の問題でした。

〇様・〇様 今年また伺わせて頂きます。m(__)m


で、話は戻り

PB092683
直貼りのため、ガリガリガリ 勢いよくカッターで切れないため、
アスファルトフェルトを傷つけないよう、慎重に撤去しました。


シーリング プライマー
シーリングを充填する前にシーリング用のプライマー/P-50を塗布します。



P-50 シーリングプライマー
シーリングのプライマーは無色/クリアーで
最初は粘度低め(ジャブジャブしている)ですが、
徐々に粘度が高くなるので、DIYで使用する場合は
少しづづ、容器に移した方が良いと思います。


シーリング プライマー
外壁の断面を刷毛で塗布。


ボンドブレーカー
目地底にシーリングが付着/密着すると
3面接着になってしまいシーリングが裂けやすくなってしまうので、
ボンドブレーカーを貼り、2面接着します。


ヘンセイシリコンNB-LM
充填するシーリング材はシャープ化学工業の
ヘンセイシリコーンNB-LMです。

色は外壁の色に近い色で充填し「共色施工」です。


PB092690
シーリング充填中。
サイディングボードは厚さ12㎜なので
9~10㎜前後 充填できるため、剥がれ/裂けにくくなるはずです。


シーリング充填後
縦目地/シーリング充填後です。
できるだけ、厚く充填させて頂きました。


窓枠 シリコーンシーラント
窓周りは、打ち替えではなく増し打ちしましたが、
シリコーンシーラントで充填されている部分が多く
裂けてなかったので、汚れを除去してから


2シープラ(専用プライマー)
関西ペイントのシープラを塗装。
シープラは1kgセットで、な・な・なんと15,000円以上します。(@_@;)


シリコーンシーラント 充填
シープラ塗装後。


他にも

弾き あいじゃくり
あいじゃくり(外壁と外壁の重なり部分)にも
シリコーンシーラントが充填されていたため


あいじゃくり シリコーンシーラント シープラ
シープラを塗装しました。
縦目地にもシリコーンシーラントが充填されていて撤去しましたが、
目地の外側にも付着していたため、目地周辺にもシープラ塗装。


0ブリード現象
あいじゃくりにブリード現象が発生している部分が多く
簡単に除去できる方法がないのか、色々考え
今回はトシンと〇〇〇〇除去剤で、ブリードを除去しました。

このブリードは高圧洗浄でも綺麗に落ちない しつこい汚れなんです。orz


ブリード現象
シーリング/コーキングに含まれている可塑剤が
表面へ移行し汚染(黒ずみ)することを
「ブリード」「ブリード現象」などと言います。



ブリード除去→逆プライマー塗装の動画です。


逆プライマー 可塑剤移行防止プライマー
汚れを落としても、普通に塗装すると
またブリードする/もしくはブリードする可能性もあるので、
シーリング材の可塑剤移行防止プライマー
逆プライマーを塗装しました。

このブリード現象は弱溶剤塗料より水性塗料の方が
移行が遅いようですが、遅かれ早かれブリードはするそうです。


逆プライマー
逆プライマーは飴色っぽい色で塗装すると若干黄色くなります。
この逆プライマーはシリコーンシーラントには付着しません。

試しにダメ元でシリコーンシーラントに塗装し
付着性テストを行ってみると、

「なんで、今まで気づかなかったのか、
付着性テストしなかった俺は馬鹿だった。orz」

とはなりませんでした。(笑)



一昨日から、風邪を引いている息子の熱を測ると
36℃チョイでしたが、病院へ行くと
診断結果は軽い気管支炎。

帰ってきてから、youtubeばっか見てるので、
しっかり冬休みの宿題をしてもらいました(^^)


外壁塗装【現場調査】石巻市
外壁塗装 宮城県石巻市
2015年11月にお見積りのご依頼を頂き
11月下旬に外壁や霧除け・破風などの調査をさせて頂きました。

こちらのTC様の外壁は
たしか俺が東京から帰ってきて、
一年目か二年目(16~18年前)ぐらいに
外壁と軒天を塗装させて頂きました。m(__)m

この時の仕様は当店の先代verとなります。
(今回は直接施工ですが、この時は直接施工ではありません)


アクアグロス
前回使用した上塗り塗料は16~18年前なので、
現在、主流のアクリルシリコン樹脂塗料などではなく
水性アクリル樹脂塗料で、
たしか関西ペイントのアレスアクアグロス。

地域などでも変わると思いますが、
この当時は強溶剤アクリル樹脂塗料や
水性アクリル樹脂塗料が主流だったと記憶してます。
まぁ~良くてウレタンでしょうねぇ~。


チョーキング現象
で、外壁は15年以上経過しているため、チョーキング現象が発生し
手で触ると、粉状になってしまった塗膜が付きますが
強溶剤アクリル樹脂塗料と比較すると
チョーキングの度合(手に付着する量)は少ないと思います。

水性アクリル樹脂塗料の塗り替え周期は約5年前後だと言われているので
チョーキングしていて当たり前ですけどね。逆にしていなかったら怖い(笑)


シーリング 土台水切り
外壁の貼られ方を確認するために外壁と水切りの隙間に
金具を入れ判断する予定でしたが、
外壁と水切りに隙間が無い&シーリングが充填されていたりして
確認できませんでしたが、「直貼り」だべなと。
※画像の膜厚は土台水切りの膜厚です

現在は「直貼り工法」は無いと思いますが、
約20~25年前は普通にあったようです。

この当時、現場で施工していた大工さんの話だと
直貼りの方が良いんだ!と言う工務店もあれば
胴縁入れて通気工法の方が良いんだ!と
切磋琢磨していたそうです。

ただ、どっちの工法(当店なら塗料)が、
良いかは年数が経過し結果を見てみないと
分からないことが多いので、
こういった「選択」は簡単そうで非常に難しいんです。


塗料 期待耐候年数
どちらにしても、良かれと思い考え施工していたと思うので、
結果だけで「下手」とか「手抜き」と評価するのは
ちょっと微妙だと思うんですよねぇ~。

こういった工法や塗料は日進月歩で進化しているので、
昔の工法や塗料と比較してしまうと悪いことが多いです。

進化しているのは建築だけではなく
携帯電話や車なども物凄く進んでますしね。
平野ノラが持っているあの分厚い携帯を
見ると笑っちゃいます(笑)

たまに結果論を振りかざしてドヤ顔する方もいますが・・・(>_<)


85
ざっくりですが、こちらが通気工法で通気層があります。
直貼りは胴縁が無く外壁と透湿防水シートが
密着し通気層がありません。


含水率
直貼りでどれだけ、外壁の裏側が湿っているか
木材の含水率を計測する機械で測ってみると12%から


外壁 含水率
16%と時期や気候によっても異なりますが、
直貼りにしては湿っていないようにも感じました。
とは言え、直貼りなので通気工法と比べれば
湿っているはずです。

この直貼り工法を回避する方法は
「張り替え」しかないので、
外壁塗装すると、塗膜が膨れるリスクが
高まってしまうため、貼り替えしてください。
と言うのは簡単ですが、
「理想は張り替え」と分かっていても、
外壁塗装と張り替えでは金額が違いますし
施主様の今後の考えもあるので、難しいところです。

塗膜の膨れに関しては、絶対膨れる訳ではなく
膨れやすくなる/膨れる傾向にあると言う話で
これも地域や方角によって異なります。


シーリング/コーキング
縦目地のシーリング/コーキングは
前回の外壁塗装の時は元請けさんの方で増し打ちして頂きました。

で、外壁塗装完了後に、施主様が塗料を弾いてしまう
シリコーンシーラントを充填し塗装されていました。


変成シリコンNBLM
シーリング/コーキングの工事は
現在、目地に充填されているシーリングを撤去し
新たに変成シリコンNB-LMを充填します。

現場調査の時、ひとつ気になることがあり
シーリング/コーキングの裏側に
ハットジョイナーが入っているのか不安になりましたが
こればかりは外観からでは判断できないので、
シーリングを撤去してみないと分かりません。

仮に直貼りでハットジョイナーが無いと
既存のシーリング撤去する時、手間かかちゃうんですよね・・・(^_^;)


鼻隠し/破風
次に破風/鼻隠しを確認すると
破風/鼻隠しはトタン(鉄製/亜鉛メッキ鋼板)で白錆が発生していました。
あと、以前設置されていた煙突?電線?のバンドの穴らしきものもありました。


破風/鼻隠し 裏側
次は破風/鼻隠しを調査。
破風/鼻隠しの材がトタンの場合、
四隅の裏側はどうしても錆びやすいです。

雨が当たりずらい部分のため、錆びにくいんじゃないの?と
思われがちですが、トタン(亜鉛メッキ鋼板やガルバリウム鋼板)は
逆に雨が当たらない部分の方が錆びやすい傾向にあります。


この画像だけだと、どこなのか分かりずらいので↓
破風 鼻隠し 裏側
この部分です。と言っても
分かりずらいっすよねぇ~(^_^;)


霧除け
霧除けは白錆と赤錆が発生していました。
ここまで、赤錆になっていると、
結構深く錆びている傾向にあります。


霧除け
霧除けを拡大してみると
黒い点々が見えますが、これも白錆です。


白錆 トタン
もっと拡大するとこんな感じです。
この錆をできる限り除去してから錆び止め塗装→
上塗り2回塗りで仕上げます。



次回はシーリング撤去とブリード除去を更新したいと思います。



今日、当店のプライベートブログも開設してみました。
いつまで続くか分かりませんが(笑)
まったりFacebookoっぽく使おうかなと思ってます。


阿部塗装店.Blog-private
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