カテゴリ: 宮城県仙台市【外壁塗装/屋根塗装】

タッチアップ(増し塗り後)
前回の続きです。
ケレン後、下塗りをタッチアップ/増し塗りした後
屋根全面に下塗り塗料を塗装しました。
(画像はタッチアップ/増し塗り後)


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MF様の折板屋根は塩ビ被覆鋼板のため、
使用できる下塗り塗料は限られてきます。

仮に塩ビ被覆鋼板に一般的に使用されている
弱溶剤1液形/2液形エポキシ樹脂塗料(錆び止め塗料)などを
塗装してしまうと、塗装後にブリード現象(汚れが付着してしまう現象)が
発生してしまう場合があります。

と言っても、年数が経過していればOKの塗料メーカーもありますが
ただ、当店的にはちょっと冒険になるよなぁ~~と、感じるので
今回は塩ビ被覆鋼板&亜鉛めっき鋼板にも塗装できる
関西ペイントの強溶剤2液形エポキシ樹脂塗料
エポマリンGXを使用させて頂きました。

意外かもしれませんが、塗料の選択って難しく
6月ぐらいから、弱溶剤の下塗り塗料(塩ビOKの塗料)を
本格的に調べ、同業者の方や塗料メーカーの方にお話を伺い
2ヶ月間迷いました。そのおかげで、いままで知らなかったことが
分かり勉強になりました。m(__)m

ちなみに弱溶剤でも塩ビ被覆鋼板に
塗装できるスズカファインのリフノンがあります。


ブロワー
で、下塗り塗装する前に
ブロワーでゴミ・ホコリを除去します。


アルミ板
次に排水溝(横樋)に塗料が垂れないように
0.2㎜の薄いアルミ板を


アルミ 排水溝
排水溝の形に合わせて磁石で押さえ養生完了。


下塗り 塩ビ被覆鋼板
弱溶剤の下塗り塗料なら、谷も山もすべて刷毛で塗装できるんですが
強溶剤だと表面乾燥が早く(施工時期は8月ですし)
綺麗に塗装できないため、谷はローラーで塗装し
ローラーで塗装できない部分は刷毛で塗装することにしました。


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これが刷毛塗り塗装中です。
なんか夏!って感じの空ですねぇ~(^^)


塗料廃棄
この塗料は2液形のため可使時間(使用できる時間)があり、
カタログには30℃で6時間と記載されていますが、
屋根周辺は地面より温度が高いため、
もったいないですけど、4時間程度で廃棄。


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刷毛塗りの翌日にローラーで塗装し


下塗り塗装完了 塩ビ被覆鋼板
下塗り塗装完了!
ヘル男(ヘルニア持ち)の俺は勾配の無い屋根塗装は
やばいかなぁ~と、ちょっと不安でしたが
全然大丈夫でした。もしかして俺ヘル卒したのかもしれません(笑)


玄関屋根 セキスイハイム
それと玄関の上の屋根は錆び止めを2回塗装しました。

今回、屋根が錆びていたので1液形ではなく
2液形の錆び止め塗料を使用しました。と言うのではなく
どこまでケレンしたか?どれだけ膜厚が付いているか?
だと思うんで、


錆び止め 2回塗り 膜厚測定
今回、膜厚を測定するところを決め
錆び止め2回塗装後(11日経過)に計測。


錆び止め 膜厚
8回計測し平均69µでしたので
錆び止め1回塗りよりは、錆びにくくなります。

使用する錆び止め塗料やローラーなどでも
変わってきますが、錆び止め1回塗りだと
大体20~30µ程度だと思います。


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錆び止め2回塗装後に長雨がありましたが
醜く錆びていたネジの皿も全然錆びていませんでした(^^)







今日こそはブログ更新すっぺと思い
アッと言う間に1ヶ月過ぎてしまいました・・・・(^_^;)


ブログを更新できなかった理由は
いくつかあるんですが、
当店では珍しく現場が重なってしまい(長雨のせいで)
11月なのにスーパーサマータイム+残業の日が数日あり、


息子
そしてなんと息子が野球をやり始めたりと
バタバタしていて、更新できませんでした。


それと、今回の現場から
MF様専用のプライベートブログを開設!
(パスワード設定あり)
こんな感じで
http://blog.livedoor.jp/abetosouten-blogblog/
2~3日おきに更新していたので
あまりブログを更新していない感じもしなかったのもあります。



で、前回の続きで
ケレン作業/下地処理を行いました。


ケレン作業中
ケレン/下地処理は
かな~~~り地味な作業ですが
とても大事な工程です。

ただ、塗装してしまうと
見えなくなる(わからなくなる)部分なので
省略/簡略する施工業者も多いようです。


折板屋根 塩ビ被覆鋼板 膨れ
現場調査で見つけられなかった
塩ビ被覆の膨れや傷が多数あり
一つ一つ確認しながらケレン。

これがまた意外と時間かかるんですよ(^_^;)


塩ビ被覆鋼板 膨れ
画像はマクロ撮影(接写)で撮っているので、
膨れている部分を簡単に見つけることができますが


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現場ではこんぐらい小さい膨れなので
じっくり見ないと見落とすレベルです。(^_^)


塩ビ被覆鋼板 膨れ 錆び
この膨れ部分を皮スキや
スクレーパーで剥がれそうなところまでガリガリ剥します。
膨れの下(中)は素地(亜鉛メッキ鋼板)が
錆びている部分もありました。


ケレン後
次にペーパーやケンマロンなどで
できる限り錆を落としてケレン作業完了。


塩ビ被覆鋼板 剥がれ
こちらのMF様の折板屋根は塩ビ被覆鋼板のため
こんな感じで塩ビから剥がれているところもあり


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素地/亜鉛メッキ鋼板は錆びていました。
どうしても、塩ビ被覆鋼板は切り口(断面)から
塩ビが剥がれやすいです。
塩被服鋼鈑の宿命ちゃ宿命ですかね。


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剥がれている/剥がれそうな塩ビを剥し


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錆を落としたら、数時間後に
雨が降りまた錆びてしまいました。orz

鉄製の塗装(トタン屋根や折板屋根など)は
ケレン後に水洗いすると、また錆びが発生するので
二度手間になってしまうため、当店では行っていません。
ただ、ケレンカスの除去を考えると
ケレン後に水洗いを行うメリットもあるのかなと
最近思いますが、錆びが多い場合はNGでしょうね。

ま・ケレンレスの場合は、なにも悩まないでOKでしょうけど(笑)


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再度、ケレンを行い
極力錆を除去しました。


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それと、新築時に付けてしまった傷?が多く
ここもケレン。

塩ビ被覆鋼板とは言え
こんなに綺麗に裂けませんよね~。

で、この傷はおそらくですが
排水溝(横樋)のフタを設置する際
誤ってつけてしまった傷だと勝手に推測。


塩ビ被覆鋼板 フタ セキスイハイム
で、屋根よりフタの方が傷・裂け・錆びが多く
正確には数えてませんが、小さい物を含めると
150ヶ所ぐらいありました。(^_^;)


ケレン作業 折板屋根 塩ビ被覆鋼板 セキスイハイム
今回、ケレンで使用したスクレーパーは
最近お気に入りの土牛のスクレーパーと
ペーパーでひたすらケレンしました。


インパクト ケレン
インパクトにブラシを装着して
ケレンしてみましたが、ブラシの回転で
塩ビが汚く溶けちゃうので
今回はひたすら手ケレンで行いました。



ケレン作業。
試行錯誤している動画です。


エポマリンGX
ケレンした部分は夜露や雨なので
また錆びてしまうので、その日のうちに
下塗り塗料をタッチアップ(増し塗り)。

今回使用した下塗り塗料は
関西ペイントのエポマリンGXです。


塗料 混合
エポマリンGXは強溶剤の
2液形エポキシ樹脂塗料で比率は9対1です。
配合表を見ながら、比率を厳守し撹拌。


エポキシシンナー
強溶剤のため、粘度が高くなりやすいので
テクトEPシンナーを小分けして持ち歩き
粘度を調整しながらケレンした部分をタッチアップ(増し塗り)


ケレン後
なんの画像がわからないと思いますが、
ケレン後です。


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タッチアップ後(増し塗り)
フタの下地(アルミ)を設置する時、微調整が必要なので
どうしても、下地周辺に傷や錆び(膨れ)が多かったです。


タッチアップ(増し塗り後)
タッチアップ(増し塗り後)


フタ タッチアップ 増し塗り後
フタも同じようにタッチアップ。


玄関の屋根
それと、玄関の屋根は塩ビ被覆鋼板ではなく
鉄製でところどころ錆びていました。


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玄関のパラペットも数ヶ所錆びていて


パラペット
この無数の点々も錆びかぁ~orz
と思っていたら


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骨材が落ちた後(下塗り塗料の塗膜)のようで、
助かりました。(^_^;)


ボルト 錆び
ボルトが2ヶ所あり
その皿だけ異常に錆びていたので


ケレン
出来る限り錆を落としました。


屋根 ケレン 錆落とし
屋根の錆びはペーパーでケレンを行い


膜厚計
膜厚計で計測し錆び止め×2と上塗り×2で
いくら膜厚が付いたか、計測してみました。
これは後日、更新したいと思います。


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玄関の屋根のケレンが完了。



ケレン作業 動画。


MF様の屋根塗装のケレン/下地処理はこれで完了しました。


次回 屋根の下塗り塗装を更新する予定です。m(__)m



リノベーション ジャーナル  vol11
いきなり話は変わりますが、
リノベーションジャーナル Vol.11に
当店の施工や塗料/塗装実験の画像など
12ページ掲載されました。m(__)m

amazon新建オンラインストアで購入可能です。


まさか当店が取材を受けるなんてビックリしました。(笑)



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